2012年3月24日土曜日

●二一二句会〔2012年春〕結果発表

二一二句会〔2012年春〕結果発表


※青字が選んだ人、太字が特選

どこの俺  鈴木牛後  

トドの妻  六番町  露雨遊

音を着る  遊起  

蕎麦を断つ  千代  

母の嘘  恵  

降るは花  上野葉月

声が雲丹  山田耕司  志央六気葉

雪の地図  中塚健太  ら恵

桃が憑く  羽田野令  恵健千気葉

肉の人  天気  

浮標に雪  山崎志夏生  

糞藻梅
  央太

母へ匙  露結  春牛遊葉

螺子も春  沖らくだ  春志央雨気

椀の底  雨森

蘂も飛べ  小川春休


Gagaに疑義  中塚健太  

茄子が好き  上野葉月  健千

海に母  千代

蟹の腋  志夏生  露恵雨六耕

角に椅子  鈴木牛後

桐に駅  羽田野令

鶏に用  小川春休  ら健

姉の腋  恵  

蛇へ父  露結  

春ぞ浮子  央太

春の兄  雨森  

葱で待つ  山田耕司  志央恵六気

鳩がない  沖らくだ  

腹の牛  六番町  恵千遊

母は気化  天気  

露のぽぽ  遊起  


Fadoの穢土  志夏生

いぬのゐる
  羽田野令

トムて誰  天気  志露恵

駅はワニ  山田耕司  

芥子のへそ  遊起

亀の七  央太  健

襟に神  雨森  令耕

妻が空  露結  

指の禁  小川春休  

時を死ぬ  千代  

振るや葱  上野葉月  春ら露牛気

駄々が漏れ  六番町  

韮でぶつ  恵  露六

風へ鶴  鈴木牛後  央遊気

北の湖  中塚健太  

蜷の連れ  沖らくだ  春雨耕


3 件のコメント:

rakuda さんのコメント...

天気さん、企画、おとりまとめ、ありがとうございました。お疲れ様でした。
やっぱり二一二俳句、おもしろい!です。
今回参加してみて、俳句と川柳を併せ持っているような感じがしました。作るときも読む時も、おおっぴらに遊んでしまうような。(あ、これは私だけかしらん^^;)

みなさま、ありがとうございました。
とても楽しかったです。
以下、数に限りがあるのでやむなく次点となった句の選外コメントなど。

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桃が憑く
 とっさに浮かんだのは、桃=魔除け=安倍晴明!だった^^;いや~、だとしたら天下無敵なんだけど。「憑く」というとなんだか邪悪なイメージなのであまりにも不似合いな桃はインパクトがある。
 
肉の人
 キン肉マンか?寺門ジモンか?
 
浮標に雪
 考えてみれば海の中で雪が積もる数少ない場所。鉛色の海と空と雪、しみじみ寒くて静か。
 
母へ匙
 実のある句。たった五音に命の存在感。

蟹の腋
 よくよく考えるとシュール。正確にはどこ?それとも全部なのか?

春の兄
 ルンルンなんだろうか?
 それとも毎度おなじみっぽく春になると失恋するとか?

腹の牛
 虫でなく牛だと、空腹時に非常に恥ずかしいことになるなぁ……

トムて誰
 んなこと聞かれても知らんがな。文字にすると舌足らずだけど、関西弁だとこんなふうに聞こえるような。

駅はワニ
 降りられへん!

亀の七
 昔の富くじみたい。「当た~り~、ドンドン、亀の~七ば~ん!!」
 あ、亀の七って海物語の確変ですね^^;

指の禁
 印を結んで鬼を縛している陰陽師(またか^^;!)を連想しました。
 他では、ゆびきりげんまん。禁を破ると針が千!

韮でぶつ
 てんで痛くないが、臭いのせいで十分有効。

天気 さんのコメント...

おお! 句評の連射!

多くの句たちが、これでやすらかに成仏するできますね。

また、212に限らず、なにかやりましょう。

央太 さんのコメント...

天気さん、みなさま、ありがとうございます

花の下連歌の流れのようで、とても楽しかったです

ぜひまた